“五感”にうったえる7人組、TFGがエッジィな制作陣による1stアルバム『celebraTion』をリリース！
TFGとは、2.5次元舞台などを中心に活躍する若手俳優7名による新感覚のアーティストグループだ。ユニークなのは“五感”をコンセプトとしており、各メンバーにはイメージ・カラー＆フレグランスがある。ちなみに、赤澤遼太郎は（RED/スパイシーノート）、前川優希は（BLUE/ハーバルノート）、佐藤信長は（PINK/フローラルノート）、坂垣怜次は（ORANGE/オリエンタルノート）、堀田怜央は（YELLOW/シトラスノート）、桜庭大翔は（PURPLE/バルサムノート）、健人が（GREEN/ウッディーノート）という具合。それぞれが個性に合わせた香りを担当しており、グループ内でもお互いの存在を磨き合っているのが特徴だ。言うまでもなく、7人ともヴジュアルのよさは国宝級。イケメンセンサーが働く女性が放っておく訳がない。これまでのファンミーティングも、チケットが即完する勢いだ。
彼らの結成は昨年4月。そこから約3ヶ月後の7月17日にはメジャーデビューシングル「My dear Summer」をリリース。billboard“Top Singles Sale”チャートの9位に送り込んだ。さらに、昨年末の12月11日にリリース した2ndシングル「神さま お願い」は、オリコンウィークリーランキングの7位をマーク。注目度の高さを見せつけた。
さて、グループの説明はこれくらいにしておくが、TFGのポテンシャルの高さが存分におわかりいただけたと思う。昨年発表した1stシングル「My dear Summer」では、アッパーなパーティーチューンを、2ndシングル「神さま お願い」では、ダンサブルな中にもメロウな歌を聴かせてきた彼らが、3月4日に満を持して1stアルバム『celebraTion』を世に送り出した。この作品では、全ナンバーの作詞・作曲・編曲をつとめたTarantula（これまでもJUJUをフィーチャーしたシングル「君のすべてに feat. JUJU」など、記録多数の大ヒット曲を持つ音楽ユニット・Spontaniaのメンバー）に加え、DR.SWINGを中心とした制作チームが完全バックアップ！ 全編、エッジの効いたポップチューンでまとめている。R&BやHIPHOPテイストの楽曲をはじめ、レゲトン風アプローチの「Dance with Me」などの攻め曲もスマートに取り入れ、完成度の高いトラックを構築。一方では、春のテーマソングになりそうな「シンセイカツ」など、親近感のある内容の楽曲もフィーチャー。バラエティー豊かな選曲で、飽きの来ないアルバムに仕上げた。
見事なのは、各メンバーの表現力。演技のベースがあるというのも強みだろうが、起伏のある楽曲達をすんなりモノにしている。視覚や聴覚のみならず、TFGのメンバーから溢れる“個性”という香りは、我々に多くのインパクトを与えてくれそうだ。当然、海外も視野に入れて欲しいと思う次第である。ボーカルグループシーンは、まさに戦国時代の様相を呈する激戦区だが、彼らがどのように“五感”を刺激してくれるのか……。今後の活動に期待したい。
【文：海江敦士】
ALBUM
TFG
『celebraTion』
Victor
【通常盤】
CDのみ
2020年3月4日発売
3000円（＋税）
